毎年旧暦5月4日の6月21日(水)「ユッカヌヒー」には、沖縄県内各地にて「ハーレー(ハーリー)」が行われる季節ですね。
糸満市では新型コロナウイルスの影響で長らく中断が余儀なくされていた「糸満ハーレー」が開催されます。
実に4年ぶりの開催です!

コロナ前は海上の熱戦を目の当たりにしようと、毎年3万人の観客が押し寄せ、会場を賑わせるほどの大きな行事でした。
「ハーレーって何?」と思う方も多いでしょう。
ハーレーは大漁祈願と航海の安全を願い、爬龍船(はりゅうせん)を使った競漕のことです。糸満市内では字糸満、字名城、字喜屋武で行われます。
2012年には糸満市指定無形民俗文化財にも選ばれています。
糸満ハーレーについて詳しくはコチラ
【注目は迫力満点の“転覆”競漕「クンヌカセー」】
糸満ハーレーで開催されるレース競技は3種類あり、「御願(うがん)バーレー」「クンヌカセー」「アガイスーブ」と呼ばれています。
中でも字糸満の「クンヌカセー」(転覆競漕)は、県内でもココだけで開催されている競技です。
“転覆”の名の通り、なんとレースの途中でわざとサバニ(船)をひっくり返すんです!
その後、泳ぎながら乗り手全員で船を起こし、再び乗り込んでレースを再開させます。
勢いよく水をかき出す姿は迫力満点で、観客も指笛や拍手でエールを送ります。
ハーレーの季節が到来したことを告げる「ハーレー鉦」は6月15日に開催されるようです。
なんだかワクワクした気分になりますね♪
【糸満ハーレーは梅雨明けの合図】

糸満ハーレーは「梅雨明けを告げる」との言い伝えがあります。
2023年は平年より8日遅い5月18日に梅雨入りしました。
気象庁によると、平年通りだと梅雨明けは6月21日頃。少し時期が早まりそうですね。
参考URL:気象庁
【サバニが多数展示されるくくる糸満】

くくる糸満の常設展示場「糸満の海エリア・サバニシアター」には、多数のサバニが展示されています。
糸満の海人(ウミンチュ)は月の満ち欠けで潮を読み、小型の木造舟サバニを駆り、豪快な追い込み漁アギヤーで豊かな海の幸を水揚げしていました。
超ワイドスクリーンによる映像体験「サバニシアター」にて当時の様子を疑似体験することができます。

見学は9:00〜17:00まで可能です♪
休館日は月曜日。※休館日が祝日にあたる場合は、翌平日が休館となります
迫力ある糸満ハーレーを見る前に、ハーレーの伝統文化を学ぶ機会にしてみはいかがでしょうか?
展示概要はコチラ